お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政さんが炎上騒動に巻き込まれています。
この記事では、一体何があったのか、炎上の経緯をまとめました。
- ニューヨーク・屋敷のある発言が話題に
- 「自分で生産したものが消費者に届くまでの全体を感じられる仕事が少なくなっている」と話し、その例として「ネジを締める仕事」を挙げた
- この発言の一部が「職業差別だ」として炎上
- 実は箕輪厚介の発言を引用したものだった
ニューヨーク屋敷の炎上は何があった?【まとめ】

問題となったのは、YouTubeライブでの屋敷さんの発言。
「工場でネジを作るような仕事の人がSNSで他人を叩いてる。芸人はそんなことしないし、してる人の気持ちが分からない。」
この一言がネット記事に取り上げられ、「職業差別だ」としてSNSで炎上しています。
ニューヨーク屋敷の発言の真意

炎上した発言は、屋敷さんの話の一部を切り取ったものであり、実際の発言とは意図が異なります。
元は、幻冬舎の箕輪厚介さんの言葉を引用した発言でした。
屋敷さんの話を書き起こしてみます。(一言一句正確ではなく、内容を適宜まとめたもの)
屋敷「永野さんの番組に、元幻冬舎の箕輪さんが来てて言ってたんよ。今って時代的に、工場でネジ作る人とか、自分の生産したものが消費者に届いて喜んでるみたいな、想像できないまま働いてる人がほとんどなんよ。資本主義、産業革命以降。
自分の人生を生きてる人が少ないんですって。
そういう人は他人の人生に自分を投影させる方が多い。例えば推し活とか、その人が売れる様を見て喜んだり、逆にスキャンダルとかで下がるとすごい悲しんだり…自分のことってくらい悲しむんですって。
でも逆に他人の人生が落ちることで自分が生きてる実感を得られる人も多いから、炎上とかスキャンダルで売れてた人が落ちるみたいなのがたまらん人が増えてるって話をしとって…なるほどね、みたいな。
だから自分で畑持って生産してる農家の人とかは、割と自分の人生生きてる実感があるからSNSとかあまりしないんじゃないですかねーみたいな。
芸人さんなんて最たるもので、自分でネタ作って客が笑うとか、すごい分かりやすい手応えがあるから、本当にSNSで揚げ足取ったりする人とかの気持ちが分からんっていう。」
要点をまとめると、次のとおりです。
- 幻冬舎の箕輪厚介さんが次のような発言をしていた
- 時代的に、仕事の分業制が進んでいる
- 自分で生産したものが消費者に届いている感覚がないのが分業の仕事
- (例:工場でネジを締める人)
- 自分で生産したものが消費者に届くまでの全体を感じられる仕事は少ない
- (例:農家、お笑い芸人)
- 自分の仕事で全体が感じられないと、推し活やスキャンダルなど他人の人生に自分を投影することで生きる実感を得ようとしがち
- 芸人などの全体を感じられる仕事をしている人は、SNSなどはあまりしないし、SNSで揚げ足を取ったりする人がいても気持ちがわからないのでは
引用元となった幻冬舎・箕輪厚介の発言と反応
屋敷さんが引用したのは、箕輪厚介さんがお笑い芸人・永野さんの番組に出演した際に語った内容です。
僕のSNSでクソリプ飛ばす人間が生まれる構造の話を屋敷さんが引用して話しただけなんだけど、チョコプラのようにニューヨークも燃やしたいバカが切り抜きして、真に受けたマヌケが職業差別すんなって騒いでる流れ。
— 箕輪厚介 (@minowanowa) September 23, 2025
ちなみに、ネジを締める仕事ってのもマルクスの構想と実行における実行の喩えです。 pic.twitter.com/06we49MPfi
箕輪「全体性を感じられる仕事をしている人は限られていて、パーツの仕事をしてるんです。産業革命以降、世の中が発展して効率化すればするほど分業化が進むんです。
(例えば)工場でネジを締める仕事をして、それがどういう商品になり、どういうふうに売り出され、それを使う人がどういうふうに感動して喜んでいるかとか、全体を把握できずに、『お前はネジだけ締めてろ』と。
世の中の多くの人、企業に勤める人も、基本的には分業のパーツをやっている。そうすると全体性が感じられなくて、自分が承認されているという感覚が感じられないんですよ。
(反対に)永野さんのようなお笑い芸人は、全体を感じられる仕事ですよね。」
元の発言者の箕輪さんは一連の炎上騒動に対し
「YouTubeの一部を切り抜いたタイトル詐欺の記事が炎上している」「俺やねんこれ言ったの」
と反応しました。


まとめ
最後にもう一度内容を整理します。
- ニューヨーク・屋敷のある発言が話題に
- 「自分で生産したものが消費者に届くまでの全体を感じられる仕事が少なくなっている」と話し、その例として「ネジを締める仕事」を挙げた
- この発言の一部が「職業差別だ」として炎上
- 実は箕輪厚介の発言を引用したものだった
一部だけを切り取って判断するのではなく、発言の全体像を把握したうえで、改めて冷静に受け止めていきたいですね。